Vol.001 謎の数字「38万円」

所得税法ではよく「38万円」という数字が出てきます。
確定申告書を作成したことがある方はそこでもみたことがあると思います。

所得税の世界ではこの38万円というのは、「これくらいの金額があれば1人の人間が生活していけるっしょ」という最低生活費として 設定されている数字です。
月額で言えば3万円台ですね。


所得の金額が38万円以下の人は「自分の生活費を稼げない」ということですから他の人の扶養に入ることができます。 扶養を受け入れる側では、一人受け入れるごとに38万円の生活費がかかってしまうのでそれを考慮して配偶者控除や扶養控除(両方原則38万円)を 認めましょう、というシステムになっている訳です。


問題はその金額で本当に生きていけるのか、憲法でいう「健康で文化的な最低限度の生活」を送ることができるのかということです。 まあ無理でしょうね、常識的に考えて。
少なくとも私は絶対無理。そんなんじゃ家も借りれない。
世間相場に比べればだいぶ安い国家公務員宿舎でもなかなか厳しい。


では、それに対して抗議した人がいるのかと言えば、実はそういう素敵な人は存在します。
結果。最高裁曰く、「憲法25条の規定の趣旨にこたえて具体的にどのような立法措置を講ずるかの選択決定は、 立法府の広い裁量にゆだねられており、(中略)、裁判所が審査判断するのに適さない事柄であるといわなければならない」とのこと。

要するに国会と国民の間でどうにかしなさいと。まあごもっともではあります。

ガソリンも年金も大変なご時世ですが、こういったところももう少し考えてみたいものです。