Q004 扶養から外れることによるデメリットを教えて下さい

Q 
現在 大学生の娘(22歳)がアルバイトをしています。
1月から10月までの間で約90万円のバイト代をもらっているようです。
103万円を超えると私(会社員です)の扶養に入れないということですので11月と12月はアルバイトを控えさせようと思うのですが、娘はアルバイトをしたがっています。
103万円を超えるとどのような実害があると説得すればよいかご教授下さい。(50代男性)


「実害」という言い方が適切かどうかわかりませんが、103万円を超えることによる影響は次のとおりです。
・所得税法上、娘さんはあなたの扶養親族とはなりませんので、税金の対象となる金額が63万円増えます。
・娘さんが障害をお持ちの場合にはさらに税金の対象となる金額が増えます。
そしてその増加に伴うあなたの税額の増加額が「実害」になります。
もう少し具体的に計算してみましょう(社会保険等は度外視しています。)。
娘さんが生まれた22年前の平均初婚年齢は28.5歳くらいのようですので、仮にあなたは50代の前半として話をすすめます。
平成22年度の50~54歳のサラリーマンの平均年収は650万円ほどです。
年収650万円で専業主婦の妻を持ち、22歳の娘さんがいると仮定した場合のあなたの年間の税金は23万円ほどとなり、年収に対する税率は3.5%ほどです。
これに対し、娘さんが扶養から外れると、税額は35万円ほどになります。
ということは、娘さんが扶養から外れた場合の影響は概ね12万円くらいと考えられます。
これに加え住民税も4万円ほど増えますので、実際には16万円ほどになります。
そう考えると結構大変ですね、親の事情としては。
が、大学生にとって生活がかかっているわけではないアルバイトは青春の1ページですのでお金と引き替えにできるものではないような気がします。
ということで、その辺りを踏まえて家族会議でもぜひ。
月に1万円分だけお小遣いを減らす(又は家計に入れる)というのを条件にアルバイトを許してあげるなどの落としどころも見つかるかもしれません。
ちなみにアルバイト代が130万円を超えますと今度は健康保険の問題も生じます。
こちらは金額も大きくなりますので、そこは超えないようにしていただいた方が良いように思います。