Q021 バイト先へ行く交通費は経費になりますか?

Q
確定申告での経費について教えて下さい。
現在、正社員として働いています。(車通勤で交通費が支給されています)
掛け持ちで夜や休日に、バイト(契約は委託業務=1つの業務を行ってその単価をもらう)を行っています。
バイトに行く際の交通費を経費として計上する事はできないでしょうか?
ガソリン給油の際のレシートは保管していますが、車は日常的に使用しているためバイトの往復でいくら使ったか?という判断は難しい状況です。
他に経費として計上できるもの等、教えて下さい。(40代女性)

A
まず最初に確認なのですが、バイト先からの報酬は「給料」としてもらっているのでしょうか?

給料である場合にはその収入は所得税法上「給与所得」となり、以下の算式で所得の計算を行います。
給与所得=給与等の収入金額-給与所得控除額
この給与所得控除額は給与の額に応じた概算の金額となり、実際にかかった経費は加味されません。ですからレシート等の出番はないこととなります。

「業務委託の報酬」としてもらっている場合には所得税法上は基本的に「雑所得」となります。その場合は収入から必要経費をマイナスすることになりますので、様々な経費を計上した方がベターです。
雑所得=収入-必要経費
とはいえ、所得税法では日常生活と業務のどちらに使っているか曖昧な費用(「家事関連費」といいます)は必要経費に算入しないという原則をとっています。この原則に立つと、バイトへの往復だけでなく日常的にも使っている車のガソリン代等は経費となりません。

ただし、例外的に経費にできる場合もあります。以下の2要件を満たした場合です。

①その経費の主たる部分が業務の遂行上必要であること
②その必要である部分を明らかに区分することができること

「なぜこの金額を経費にしたんですか?」と聞かれた場合にこの2点を踏まえてしっかり回答できれば問題ないと思います。ガソリン代等だとちょっと難しいですけどね。
他には消耗品等で仕事のために自腹を切ったものがあれば経費にはできるでしょう。現地での作業であれば通信費や光熱費、家賃は厳しいですね。
何にせよ、このあたりの線引きやさじ加減は難しいところですので税理士に聞いてみるのが良いかもしれません。